この映画を見て、そう、たとえば今50歳以上の人はこう思ったりする。
ああ、自分が子どものころは、まさに「トトロ」のような風景がいっぱいあったなあ。都心から郊外に出たら、青々とした緑に包まれた里山があったなあ。
カブトムシなんかとったよなあ。
田舎のおばあちゃんのところにいったら、ほんとに自然が豊かだったよなあ。
それに比べて、今の日本は、緑がどんどんなくなって、文明が発達するのはいいけれど、自然も緑もなくなるし、里山風景も消えてく……。
とまあ、「トトロ」を見た大のおとなは、だいたいこんな郷愁にとらわれて、昔を懐かしみつつ、そのときだけ環境保護派になったりするわけである。
が、実は、映画「トトロ」で描かれたような「里山」風景は、昭和30年代初頭の、たとえばモデルとされる東京郊外にはほとんど存在しない。
もっと遡れば、戦後すぐにも、戦前にも、江戸末期にも、場合によると、もっと遡っても、映画「トトロ」で描かれた、「豊かな森に覆われた深い里山」は、日本にはほとんど存在しない。
え?ウソだろう、と憤る方もいらっしゃるかもしれない。
でも、その方は、実は自分の記憶をもしかしたら改ざんしている。
「トトロ」で描かれたような、巨木があるような青々とした緑深い「里山」。それは、現実の日本にはちゃんと存在した。というか今も存在している。どこに?もしかしたらあなたの家のそれほど遠くないところに。
そう、緑深い「里山」風景が日本国中に広がったのは、なんと「トトロ」が公開された1980年代以降のことなのだ。
本当に出会った者に別れはこない
あなたはまだそこにいる
目をみはり私をみつめ くり返し私に語りかける
あなたとの思い出が私を生かす
早すぎたあなたの死すら私を生かす
初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も
"「天才だね」は理科の先生が口癖にしていた言葉で、理科の授業中は、クラスの誰もが「天才」で、問題に正解しようが間違えようが、あるいは口ごもった時にだって「君は天才なんだから」とおだてられ、とにかく自分の考えかたを口にできれば、先生からは「君は天才だね」のお墨付をもらえるのが常だった。
(中略)
小学生の昔、日能研で理科を教えていたあの先生が配布していた「天才だね」という文言は、あれはネットなんてなかった昔の「いいね!」 だったのだろうと思う。
塾にはもちろん定期テストがあって、試験の順位は公開されて、「天才」の称号なんてただの挨拶みたいなものではあったのだけれど、試験勉強をする必要もなく、そもそも試験を待つまでもなく手に入る「天才」の称賛に、自分はずいぶん舞い上がり、そのうち本当に理科ばっかり得意な子供になった。
"アメリカは、
「偉そうにすると周りがへりくだってくれる」
のではなく
「偉そうにすると周りから突き上げを食らう」
という傾向が強い。これは「出る杭は打たれる」とは別の話で、きちんと成果を出せば尊敬される。しかし、非論理的な「偉そう」は反発される。日本と違って、人間関係的に下の人からも強い反発を食らう。そして、学校、仕事と、成長のいろいろな側面で「偉そうにしてボコボコにされる」という試練を経て、「偉そうにせずに相手を説得する」か、または、「偉そうにするが、その結果として雨霰とやってくる反論に対応するための強力な論旨や証拠を身につけ完全武装する」というどちらかを身につけていくのでありましょう。
"動画を見れば分かるけど、「middle age」って言った瞬間、誰もピクリとも笑ってない。笑い声が発生し出したのは「日本の人権状況は先進的」って反論し出した所で、これは誰が見ても周囲にとってはそこが笑いのツボだったのは明白だと思うんだけどな。
そもそもsを付けるのを忘れた程度で失笑するような根性のひん曲がった人間ばかり集まってるだなんて到底思えない。大抵の人はそんな些細なミスは普通にスルーするだろう。
これはむしろそのミスに固着してるのは日本人の方だとしか俺は感じられない。「英語が完璧に喋れない奴は恥ずかしい」って考えがどうも日本では広まってる節があるというか、ブクマなんかを見てもいかにしてネイティブみたいに喋れるか、恥ずかしいミスをしないか、みたいな記事がよくホッテントリ化する。だからsのつけ忘れみたいな些細なミスを見つけたらみんな鬼の首を取ったように揚げ足を取る。こんなんだから日本人は何時まで経っても英語が苦手なんだよ。
でも本当の問題はそこじゃない。だって、「日本の人権状況は先進的」って言われて笑われたって事は、国連では日本の人権状況は最悪だっていうコンセンサスがあるって事だろ?そんな不都合な事、誰も信じたがらないだろ?
だから「いや違う、あいつ英語が下手で中年って言っちゃったから笑われたんだ。決して人権状況が先進的って部分が笑われた訳じゃないんだ」って、問題をすり替えて現実逃避してるだけなんだと思う。そっちの方が美しい国日本のイメージを維持出来て都合がいいもんね。
こういう現実逃避って決して今回の件だけじゃない。ブラック企業問題や歴史問題、戦時中だってそう。どこを見てもこういう現実逃避が問題の根本にある気がしてならない。
いい加減みんな事実と正面から対峙出来るようになろうよ。大人になろうよ。
"